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経済学部生が給付金10万円について考える

経済学部生らしく、たまには経済のことを書いていきます。

経済のことは用語が分からなくて嫌になるだけで、自分の生活と密接に関わっているで分かればみなさん面白いと思うはずです。

今日は例の10万円について考えたことを書いていきます。

そのためにはまず日本の経済について見ていきます。

日本の経済について

経済について見るために最低限、インフレ、デフレについて知っておかなければいけません。

何それ?

って人も必ず分かるので大丈夫です。

インフレ

需要>供給

欲しい!>買って!

デフレ

需要<供給

欲しい!<買って!

知っておくことはこれで十分だと思います。

悩む人
悩む人
日本は景気が悪いからデフレかな?

こう思う人もいると思いますが、インフレでも景気が悪いということがあります。

なのでインフレか?デフレか?ではなく

景気が良いのか?悪いのか?を考えてみましょう。

感覚的に分かるかもしれませんが、日本は景気が悪いと思います。

ここで日本はずっとデフレが続いていたので、デフレについてもう少し詳しくみていきます。

デフレとは

上にも書いてあるように、デフレは欲しい人よりも買ってほしい人が多い状態のことです。

だからデフレは

ものが売れにくくなります。

そうすると、ものは安くなります。

例をあげます。

今までは500円でビールを売っていました。

今コロナの影響でなかなかビールがほしい人はいません。

買ってほしいのに、欲しい人がいない状況です。

ここで買ってもらうために売る人が考えるのは、値段を下げることです。

そして300円でビールを売り始めました。

簡単に言えばこれがデフレです。

買う側は安くものが買えるからラッキーじゃない?

でもそれは経済的的には違います。

広い目線で考えてみます。

図を使って説明していきます。

ものが売れなくなると、企業は生産を減らしたり、社員の給料を減らしたりします。

そうすると、国民の持つお金が減ります。

お金が減ると使うことも少なくなります。

こうなると企業の収益も減り、また生産を減らしたり、社員の給料を減らしたりします。

※繰り返し

なので目の前の商品が安く買えてラッキー!とはなりません。

むしろやばいなと思わないといけません。

日本政府がやったこと

これはまずい。

そう思った日本政府は解決しようとします。

金融政策

ETFというものを日本政府は購入しました。

これが金融政策と呼ばれるものです。

(ETFというのは、日本のトップ企業複数の株のこと。)

図のようにETFを購入したら企業の株価が上がり、給料は上がって個人の所得が上がり、消費が増えて経済が活発になる

はずでした。

しかし、日本は不況なので企業の株価は上がっても社員の給料を上げず、いつ株価が下がってしまってもいいようにお金を溜め込んでしまいました。

失敗。

定額給付金

麻生内閣の時に12,000円が給付されたことを覚えていますか?

これもデフレから回復するための経済政策です。

個人の所得を上げたら消費をして、経済は活発になる

はずでした。

しかし、何度も言うように日本は不況です。

不況なので今お金をもらっても

これからどんどん苦しくなるのでは?

そう考える人が多かったみたいで、ほとんどの人が貯金してしまいました。

失敗。

これらのことから言えること

歴史から言えることは

景気は人の気持ちによって変わる

だと思います。

不安だと、どんな政策をしてもお金を使うことをしないと思います。

企業にしても不安なので大きな投資をすることもなくなるし、個人も不安なので大きな消費をしなくなります。

この不安がなくならない限り日本はずっと不況が続くんじゃないかと思うと心配です。

10万円の給付金について

ようやく給付金について触れますが、僕はこの給付金は経済政策にはならないのかなと思います

政府はもともと30万円を経済的に苦しい世帯に配るとしていましたが、国民全員に10万円になったのは、経済を活発化させるためなのかなと考えました。

なぜ経済政策にならないと考えたのかを書いていきます。

生活に困っている人達はもちろん生活をするために給付金を使うと思います。

ここで重要になってくるのが、特に今までの生活から変わっていない世帯です。

ここの層の人たちがお金を使うか否かが、経済が活発になるか決めることだと思います。

僕はこの層の人たちは、不況で不安なのでほとんどの人が貯金すると思います。

これは上の定額給付金の時と同じ感じです。

まとめ

以上のことから

僕は今回の給付金は世論に押されたあいまいな政策になっていて、効果は薄いものになると思います。

アメリカではもう配られている

とか比較され、批判されて、しぶしぶ決めたように感じられました。

給付金の効果はどのようになるか楽しみではあります。

しかし、心配なことがあります。

それは、ただでさえ税金が足りないと言われている日本がまた借金を増やして、将来の僕たちは大丈夫なのかということです。

分からないということが一番怖いので日々学んでいかないとな、と書きながら思いました。

最後に、これは個人の意見なので、ふーんくらいで流すくらいがちょうどいいと思います。

内容を知ってもらうより、考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。