大浦鮮魚店で働いているときや、ふれあい市で働いていたときに、
「この味どう?」
って聞かれることがたまにあるんですが、正直なんて答えていいか分からないことがほとんどでした。
全部美味しい!っておもっちゃって笑
「ちょっと塩分強めですねー」とか
「砂糖入れすぎじゃないですか?」なーんて言えたらかっこいいと思うけど、本当に違いが分からなくて笑
かっこつけたくて味の違いが分かるようになりたいとかではなく、調味料の量にこだわって料理している人の努力が分からないのは悲しいので、味が分かるようになりたいと思ったんです。
この悩みを大浦さんに相談したところ、食べてきたものの種類がそもそも少ない、味わって食べることが少なかった、という結論になりました。
確かに。
ただ23年毎日最低1食は食べてきたので、相当色んなものは食べてきているはずなんです、、、
味わって食べるということを全くしてこなかったかもしれない。
大学生になり、一人暮らしを始めて一番面倒だと思ったことはご飯を準備することです。
最初は自炊ができる!と思って始めましたが、2食くらいで飽きてしまいました。
「食べる時間より作る時間の方が長いし、その作る時間が長い!」
あっという間に外食orコンビニ。
特に何のこだわりもなかったので、近くのローソンのお決まりのカップ麺+チンごはん
300円でおつりがくる。
そんな生活を送っていました。
そのツケが今になってやってきました。
ふれあい市で働いていた時によく聞いていた「○○さんのとこのトマト今日ないの?」
おもわず、「味の違いって分かるもんですか?」って聞くと、おばあさんは
「そりゃわかるよー」
と嘘偽りなさそうなドヤ顔で言ってたので、きっと本当なんでしょう。
僕も買ったりもらったりして食べてみましたが
「んーまあなんか美味しい気がする」
くらいしか思えませんでした。
ここで思ったのが、こんなに味を気にして食べたこと今まで少なかったなーと。
今は何となくの美味しいを少しずつ言葉で表されるようになったら、あのおばあちゃんに近づけるのかも。
と同時に、ものをこだわって作っている人たちの努力とか、こだわりとかに気付けていけたらいいなと思いました。
あと便利な世の中に頼りすぎて、人間本来の感覚が鈍っていくような恐ろしさも感じ、コンビニに行くのを少し減らしたいとも思いました。